エンテロウイルスの症状について
エンテロウィルスは腸内で増えるウィルスのいわゆる総称です。
エンテロウィルスに含まれるウィルスは67種類もあり、例えばコクサッキーウィルスA群1−22型、24型、コクサッキーウィルスB群1-6型、エコーウィルス1-7,9,11-27,29-1型、エンテロウィルス68-71型、ポリオウィルス1-3型が含まれます。
また、エンテロウィルスは様々な臓器に症状を引き起こします。
そのため、一言でエンテロウィルスによる症状と言っても、感染したウィルスの種類や臓器によって様々です。
また、同じエンテロウィルスに感染しても、人によってその症状の出方が違うという事があります。
※一般的にはこれですが
例えば「エンテロウィルス71型」の場合
エンテロウィルス71型に感染すると手足口病になります。見た目もひどく辛いものです。
手足口病って?
手足口病は皮膚と粘膜に痛みを伴う発疹と潰瘍(口内炎)が発生します。
口や足だけでなく、おしりや性器にも発疹ができます。
ちなみに、ヘルパンギーナの特徴も、急性のウイルス性咽頭炎なので、皮膚と粘膜に痛みを伴うびらんが多数できます。
また、症状が進むと無菌性髄膜炎を引き起こすことが知られています。
エンテロウイルス71型が脊髄に感染すると無菌性髄膜炎に
脊髄にエンテロウイルスが入り込み増殖すると、発熱や下痢を引き起こすものですが非常に高熱になります。
ものすごく辛い症状がでますし、原因をさぐるために髄液をとったりする場合があるため非常に辛い処置となります。
悲鳴をあげる事になりますね。
一般的には発熱、意識障害、頭痛、嘔吐、後部硬直(炎症のため首が硬くなること)の症状が起きます。
脳炎の場合には、錯乱、けいれん、昏睡、脱力が認められますのでこわいです。
ただしエンテロウィルスによる無菌性髄膜炎や脳炎は一般的に経過が良いとされているので、病院で治療を受ければこれらの症状は改善することが多いです。しばらくの辛抱ですね。
このようにエンテロウィルスといってもそのなまかは多様化しており、症状は様々ですが、感染ルートとし共通点として以下が上げられます。
1、流行の時期が夏から秋にかけてであること
2、感染の仕方がウィルスの含まれた便や唾液が手を介して鼻や口から入ること
以上のように糞口感染、飛沫感染といったものが挙げられますので、知人にエンテロウイルスによる症状がでていたらマスクをすることが大切です。
エンテロウィルスが呼吸器に感染すると
呼吸器に感染したエンテロウイルスは、感冒用症状、咽頭炎、ヘルパンギーナ、口内炎、急性気管支炎、肺炎、胸膜痛の症状が出ます。
名前を聞くだけでもこわいですよね。
消化器系の症状が辛い
エンテロウイルスが消化器系に感染すると、嘔吐、下痢、腹痛、時に肝炎の症状を引き起こします。
その他には、やっぱり無菌性髄膜炎、脳炎、神経麻痺、急性出血性結膜炎、急性心筋炎などの症状も起きますのであらゆるところに注意が必要ですね。
心筋炎
心筋炎は心臓の筋肉にウィルスにより強い炎症を起こしている状態で、呼吸の力が弱くなり、胸痛を自覚することがあります。
急性出血性結膜炎
急性出血性結膜炎は、目にエンテロウィルスが感染した場合に起こり、目が赤く、痛くなります。まぶたが腫れる症状が出ることもあります。
疑わしい症状があればなるべく早めに病院に行くようにしましょう。
また、ウイルス全般に対しての除菌・感染予防については次亜塩素酸水がやはりよいようです。詳しくはアマゾンサイトへ
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