エンテロウイルスと下痢の関係

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エンテロウイルス と下痢の関係について

頭が痛い女性

エンテロウィルスが必ずこのウィルスが特定の症状を引き起こすとは限らず、毎年同じ症状が出るとも限りません。つまり、ある年には手足口病の症状で大流行し、その翌年には嘔吐下痢を伴う急性胃腸炎の症状で流行することがあります。

 

エンテロウィルスが流行する時期は5−10月の夏から秋が多いと言われており、発熱や嘔吐、下痢の症状が出て病院に行くと夏風邪による胃腸炎と診断されることもあります。

 

エンテロウィルスによる下痢は約1週間程度で改善することが多く、特効薬もないため病院に行っても下痢便の中のウィルスを特定する検査はせずに症状から判断することがほとんどです。そのため、エンテロウィルスに感染したと自覚がない人も多いです。

 

ただし、症状が改善した後も約1か月間は腸からウィルスが排出されていると言われているので周囲に感染を拡大してしまう可能性があります。特に一緒に住んでいる家族は手洗い、うがいを良くするようにして感染予防に努めましょう。

 

エンテロウィルスは、便や唾液が付いた手の洗浄が不十分で、鼻や口を触ることによって感染します。

 

エンテロウィルスを含んだ下痢便がついているおむつの処理などをする時には、使い捨ての手袋、エプロンを使用するのも良いかもしれません。






他の病気を引き起こすエンテロウイルス

子ども

エンテロウィルスは嘔吐や下痢だけでなく、無菌性髄膜炎という病気を引き起こすこともあります。
無菌性髄膜炎の症状は、発熱、頭痛、倦怠感、意識障害、嘔吐などです。

 

嘔吐の回数が多い場合や下痢の症状が治まった後も嘔吐や頭痛、意識障害が持続している場合には、無菌性髄膜炎を疑った方が良いかもしれません。エンテロウィルスは小児に感染することが多いので、自分では症状をうまく伝えられないこともあります。

 

近くにいる親や家族が異変に早めに気付いてあげることが大切です。